2000年8月21日、「クロ」が亡くなりました。

思えば、私が大学浪人をしていた1984年、突然かれはやってきました。予備校から帰ってくると、当時うちにあった日立のテレビの裏側に、手のひらにのるようにちっちゃくてまん丸いものがいました。それが「クロ」だったのです。最初はひげが白くて「変な奴〜」でしたが、その後黒いひげにはえかわり、名実ともに「クロ」ちゃんになりました。某宅配便の配達の人に、「おっ、クロネコだね」と喜ばれたこともありました。でも、おなかにはビキニみたい形に白い模様がありました。
その次の年、私は無事大学に合格し、埼玉に住み始めたのですが、長い休みがあると「クロ」にあいたくてせっせと帰省していました。大学時代、(当時は)真剣につきあっていた彼女とのなれそめや、人にいえないようなことも「クロ」は知っていました(当時つきあっていたのは同郷の子だったので、だれもいない家でいろいろと・・・)。
ここ数年、いろんな病気になったり(昨年は、ガン摘出の手術もしました)、食がすっかり細くなったりしましたが、5月ぐらいには、結構体格がもとに戻り良い感じだったのです。でも、7月に帰省したときにはすっかりやせ細っていました。
でも、僕や弟が水や餌をあげると、なんとか食べることができました。そういえば、「クロ」は水道のじゃぐちからしか水を飲まないという、とても変わったやつでした。7月に帰ったときには、母親が「最近水も飲まないのよ」といっていたのに、僕がじゃぐちをひねると、昔を思い出したようにペロペロとじゃぐちから出る水を舐めはじめました。
そんな「クロ」が死んでしまいました。合掌。

「クロ」の肖像


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